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Taka

Author:Taka
旧ブログ「Infinite Harmonics」から引越してきました。

ギターや日常生活、腎臓機能保存の食事療法(現在の制限は1日あたり、タンパク質30g、塩分6g、カロリー1800kcalです)についての独り言を中心テーマにしています。2012年、IgA腎症と診断され、扁摘パルス治療実施。現在保存期。

拙いギター演奏をYouTubeにて公開してます。

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むなしい対立

最近よく目にするのが、東北の農産物を消費することで震災からの復興を支援しようとする動きと、放射能汚染に対する不安を抱く人たちの運動との対立の構図、そして東北の瓦礫を受入れることによって震災の痛みを分かち合わなければならないとする人たちの気持ちと、これもまた放射能汚染の拡散を防ごうとする人たちによる瓦礫受入れを阻止しようとする動きとの対立の構図があります。

東北や福島の被災者(原発事故被害者)を支援するという事には誰も異議を唱えないでしょう。

放射能に対する不安だって、だれもそれを解消できないし、責任も取れないのに安全宣言など誰も信じないでしょう。

少し考えれば、これら、一見対立しているように見える論点は、実は噛みあう事の無い主張であると言えます。

東北の農産物を避けたり、がれきの受入れを拒否している側の人達の問題は必ずしも「東北の人を助けるか助けないか」の選択ではないのです。

仮に、東北を中心に殆どの農産物・畜産物が放射能測定され、その測定値が消費者に提示されるなら、その数値を受け入れるかどうかは基本的に(つまりあまりにも高い放射能レベルで無い限り)消費者一人ひとりの判断に任せられるべきです。

瓦礫にしても、処理場で濃縮・凝縮された廃棄物の放射能レベルが公表され、最終処理まで管理される体制が確保されているならば、僕は受入れるべきだと思います。

今の大きな問題は、政府、官庁、東電が、これらの問題をあたかも一般公衆の二極化対立として放置していることです。そこに対する解決策を提示もしなければリーダーシップもとらない。

そうすると、農産物に不安を抱いたり、がれきの受け入れを拒否する側は、東北の農産物の流通を促進する動きや瓦礫を受入れる動きを、政府や東電の「代理人」行為としてみてしまうことになるのです。

そこへ持ってきて、対立する相手を「左翼&右翼」、「脱原発&原発推進」と言うラベル付けする行為は、状況を悪化させます。

放射能の測定を徹底させ、汚染廃棄物の最終処理までのプロセスを約束することで、今僕たちが見ている対立はほとんどなくなるはずです。それでも東北からやってくるすべてのものを拒否する姿勢は、単にヒステリーと言っていいと思います。

解決策を見つける努力を少しでもすればわかる事なのに、今の状況は、単に「対立を求めている」構図でしかありません。


これと比較できるのが、アメリカにおける中絶に関する反対派と擁護派の対立です。

キリスト教原理主義グループによる中絶手術クリニックへの暴力・破壊・殺人行為は日本ではあまり報道されませんが、アメリカでは長い間に渡る問題となっていて、共和党の大統領候補は「中絶を憲法違反にする」とでも言わないとキリスト教原理主義グループからの得票は無く、中絶を擁護しようものなら、まず大統領候補にはなれません。

ずっと前から、僕はこの対立の構図はおかしいと感じていました。

中絶しなければならなくなるような子供が出てくる現実自体を改善する努力を、この人たちはどれだけしているのだろうか、と。

中絶に反対する側も、それを擁護する側も、殺されたり、捨てられたりする胎児を一人でも減らしたいと願うなら、性教育・避妊教育の徹底、犯罪発生の低減、養子縁組制度の充実、父親の養育責任を徹底させる法律、等、色々な手段があるはずです。

これらの手段を尽くして、初めて、それでも発生する中絶行為を議論すべきなのです。

悲しいことにアメリカではキリスト教原理主義グループを中心に、このような具体的な制度を考慮せず、ただ単に、相手側を「左翼・無神論者」として攻撃する傾向があります。


多分、日本でも、今対立している人たちの心の中には「左翼は許さない」とか「政府や東電の味方をする奴は許さない」と言った、問題の本質から外れた動機付けで動いている人が多いのだろうと思います。

それは政府、官僚、東電にとって幸運であり、東北の人達、放射能のリスクにおかされている人たちにとってとても不幸な事なのです。

問題の根源は、対立している二つのグループの間ではなく、上から眺めている人たちにあるのです。

東日本大震災の復興支援イベント「日比谷 ライブ&マルシェ」
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